黒大豆味噌の仕込みで2025シーズンイン

今年の丹波篠山の冬は例年より寒く雪の日も多かったです。3月に入って梅がようやくほころび始めていますが例年より2週間以上遅いようです。桜はどうでしょうか。
「山の芋は桜の花の咲く時期に植えよ」と云われており、今はその準備で動き始めています。冬の間怠けた体を起こすようにゆっくりと。
先日、ようやく黒大豆の味噌を仕込みました。黒大豆の味噌汁は味が奥深く一層美味しくなります。アントシアニンやNMNも含まれており健康にも優れています。具材に豆腐、大根、ねぎ、きのこ類となんでも放り込んでおかずの一品として食しています。おすすめです。
味噌の仕込みが終わり、ようやく今年もいよいよシーズンインです。


[黒大豆を塩麴と混ぜ合わせる]


[空気に触れないよう表面をきれいにする]



【勝手に備忘録:黒大豆味噌の仕込み(2日間)】
仕上がり約7kg
材料:黒大豆1.6kg、米麹2.0kg(丹波篠山産コシヒカリ)、粗塩800g(兵庫県赤穂産)
道具:25cm同寸鍋(4L)×2、50cmたらい、8L保存容器、漬物用ポリ袋(45L)、計量器、日本酒

① 黒大豆を水がきれいになるまでよく洗う。
② たらいに黒大豆を入れ、きれいな水をたっぷり注ぎ24時間漬け置く。
③ 黒大豆をざるに取り大きな鍋に移した後、黒大豆が全部つかるくらいに水を注ぐ。
➃ 一度沸騰させてアクを取った後、5時間ほど弱火で煮る。蒸発で水位が下がった時に豆がひたひたに浸かるよう少量ずつ水を加える。また焦げないよう都度混ぜることを繰り返す。この時、黒大豆の皮が剥がれるが、捨てないようにする。
➄ 豆が指先でつぶれるくらい柔らかくなったことを確認して火を止めざるに移しお湯を切る。30分ほどそのまま放置する。
⑥ 煮汁は約300ml取っておく。
➆ 麹2kgと粗塩800gを大きなたらいに入れまんべんなく混ぜる(塩きり麹)。
⑧ まだ熱い黒大豆を漬物用ポリ袋に入れ、豆を丁寧につぶす。きれいにつぶすほどに粒の少ない味噌ができる。
➈ つぶした黒大豆が人肌の熱さになったのを確認してたらいに入れ、塩きり麹と混ぜる。煮汁を加えながら丁寧に混ぜた後、味噌団子を作る。ポリ袋に入れて混ぜてもよい。
➉ 保存容器を日本酒できれいに消毒する。
⑪ 保存容器に味噌を入れる。味噌団子を容器に叩き入れた後、手で押しながら空気を抜き、表面を平らに整える。
⑫ カビを防ぐため、容器と味噌の境目に円を描くように塩を振る。
⑬ 味噌の表面にラップをし空気を抜くように押さえつける。容器との境目はしゃもじ等で少し潜らせるように密閉する。
⑭ 容器の内側に付いた汚れは日本酒を含ませたペーパーで丁寧に拭き取る(カビ防止のポイント)。
⑮ 容器に内蓋をし、3kgほどの重りを乗せた後、蓋をし、新聞紙で覆い、冷暗所に保存する。